専門家にきく こんなときどうしたらいいの?

第10回 自律神経を整える

Q 自律神経失調症ってなんですか?
なんとなく気分が落ち込んだり、微熱が出て朝起きられなかったり。5月病というのでしょうか?病院に行ったら自律神経失調症と言われました。自律神経失調症ってどんな病気ですか?
A 体全体の機能をコントロールする神経のバランスが崩れた状態です

自律神経とは全身の臓器や血管の機能を調整する中枢です。心臓を動かしたり、血管の収縮により血液を流したりといった、わたしたちの生命を維持する体の機能は自律神経によりコントロールされ、アクセルとなる交感神経とブレーキとなる副交感神経がちょうどよく働くことによって健康が維持されています。 このバランスが崩れた状態が自律神経失調です。自律神経は全身に関わるため、バランスが崩れるとさまざま症状がおきますが、代表的なものは、便秘や倦怠感、動悸、めまい、不眠、5 月病のようなプチ鬱状態、発汗異常、むくみ、息苦しさ、パニック発作などがあります。

Q 自律神経はなぜ乱れてしまうの?
自律神経はどんな役割を果たしているのですか?なぜ乱れてしまうのでしょうか?
A 不規則な生活や運動不足、加齢によっても自律神経は乱れます

自律神経は血管の拡張・収縮、血圧の上昇・低下、気道の拡張収縮をはじめ、胃腸の動き、発汗、免疫機能まで全身の作用に関わります。 自律神経のバランスが乱れる原因は、特に睡眠起床時間が乱れた不規則な生活、過度なストレス、過食、運動不足、月経不順などです。新しい職場や転居といった環境的な大きな変化や、温度・湿度の変化、大きな社会的ニュース、災害などでも乱れます。 これらのさまざまな変化やストレスにさらされた時、体は対応する措置をとります。しかし、不規則な生活や運動不足、加齢によって対応能力が低下し、脳内伝達物質のセロトニンが低下することにより自律神経機能が低下してしまいます。

Q 自律神経を整えるにはどうしたらいいの?
自律神経を整えるためにはどうしたらよいですか?また、自律神経失調症にならないようにするためにはどんなことに気をつければいいですか?
A 毎朝同じ時間に起きて太陽の光を感じましょう

朝はなるべく同じ時間に起床し、朝の陽の光を感じることが大切です。曇りの日であっても明るい部屋で光を感じてください。朝食も自律神経のリズムを整えるためには大切です。少しでもいいので食べるようにしましょう。 また、食物繊維や発酵食品をとり腸内環境の改善に努めることが大切です。腸内環境が悪いと自律神経をきちんと機能させるセロトニンが脳内にしっかり届かないからです。 さらに、ゆっくりした呼気の長い呼吸によっても自律神経のバランスが整います。たとえば4拍で吸って8拍で吐く、といった呼吸法をとりいれることも有効です。

毎朝同じ時間に起きて太陽の光を感じましょう