魚由来の人気成分!! 血液をサラサラ、脳を元気にする! DHA

第3章 脳を元気にするDHA

情報伝達をスムーズにして脳の老化を抑制

脳は約140億の神経細胞でできていますが、DHAはこの神経細胞の膜の中に存在しています。ひとつひとつの神経細胞は無数の樹状突起と一本の軸策を伸ばし、その先端のシナプスを介して絶えず神経伝達物質をやりとりしながら心身の機能をコントロールしています。DHAが神経細胞の膜にたくさんあると膜がやわらかくなり、神経伝達物質の生産量が高まり、脳内の情報伝達が活性化します。また、DHAは樹状突起を増やしたり、軸策の成長を促す働きもあります。さらに、DHAには神経細胞にダメージを与える活性酸素の消去能力を高め、「サイトカイン」と呼ばれる炎症性物質の過剰生産を抑える働きがあることも報告されています。

脳の神経細胞は35歳を過ぎると1日10万個という単位で死滅していくと言われています。しかも一度失われると二度と再生されません。神経細胞の膜の中のDHAも歳をとるにつれて減りやすくなり、柔軟性を失ったシナプスの細胞膜は情報伝達の機能が衰えてしまいます。加齢とともに数が減っても、残っている神経細胞が活発に働いてくれれば脳の老化は食い止められます。血液脳関門を通過できるDHAを日常的に十分に摂取していると、次第に脳内のDHA量が若い頃と同じレベルに回復し、脳の老化の抑制に効果的であることがわかっています。

最近の研究で、DHAにはNGF(神経成長因子)という、脳細胞の働きを高めるのに不可欠な栄養素の産出量を増やす働きがあることがわかってきました。NGFは現在アルツハイマー型認知症の改善に役立つ栄養素として最も注目されている成分のひとつです。アルツハイマー型認知症の患者さんは魚の摂取量が極めて少ないというデータもあり、DHAはアルツハイマー型認知症にも効果があると考えられます。DHAには動脈硬化を防ぐ効果もありますから、脳梗塞を予防し、残った細胞を活性化して記憶障害を改善する効果も期待できます。

アルツハイマー型認知症と食生活の傾向